横浜市/県ドリームハイツ住宅管理組合

築45年1,506戸、3回目の大規模修繕、技術力、実績ある施工会社を選択

 

 県ドリームハイツ住宅管理組合は築9年後の1982年、委託管理から完全自主管理を開始。1,506戸という大規 模マンションで、事務局、園芸班、施設班、清掃班など、 今も居住者有志がそれぞれの役割を担う体制を整えてい る。
そうした環境のもと、長期修繕計画検討委員会を中心に3回目の大規模修繕工事を迎えた。19棟という大規模 マンションのため、A工区㈱カシワバラ・コーポレーション、B工区㈱アルテックと施工会社を分けた。
 修繕委員長の鈴木さんは「工事前は理事会、長期修繕計画検討委員会、設計者、施工会社2社とともに週1回 は会議を行い、工事内容の確認や住民説明会への対応について徹底して話し合いました」という。
 外壁のカラーシミュレーションは関西ペイント㈱に多数のパターン提案してもらい、その中から3パターンを選択して住民アンケートにより、施工前の柔らかい色合いからシックな感じに変更。施工後も住民に好評を得て いる。
 3回目の大規模修繕工事だが主な内容は躯体補修、外壁塗装、防水改修、鉄部塗装等で、特別な工事を行ったわけではない。ただし築45年ということもあり、「躯体のダメージは大きく、やはり1回目、2回目の修繕工事と は違うと感じました」と現場代理人。バルコニーの天井裏など鉄筋爆裂の範囲が広く、成形する部位が多かったという。
 また、住民の年齢層も高くなっていることから、わかりやすい工程の広報、掲示なども特別に気を使った。管理組合も定期的な広報を出して住民の協力を求めた。自主管理の事務局の尽力が大きかったという。
 「緑が多く、このような自然環境で生活できることは他では味わえないと思う。管理組合が行う修繕の目的は快適な生活の維持です」と鈴木委員長。
 そのため、修繕の施工会社も安ければよいわけでない。 大規模マンションに対応できる企業力も必要である。長期修繕計画検討委員会では「技術力があり、実績がある施工会社が1番。㈱カシワバラ・コーポレーションは、 現場代理人も管理組合からの問い合わせ等に的確に対応してくれ、たいへん評価している」としている。
 自主管理を進める上での運営は、県ドリーム住宅の居住者から募る。理事会や修繕委員会も、こうした熱意あ る人々によって構成されている

(大規模修繕工事新聞116号)

理事会と工事会社の契約調印式

施工前の安全祈願祭の様子

管理組合立会いの竣工検査

5号棟足場仮設の組み立て作業中

鉄筋爆裂を補修している様子

鉄筋爆裂を補修している様子

超即効防水スプレーの施工中の様子

超即効防水スプレーの施工中の様子

 高圧洗浄作業の様子

 サッシカバー工法実施後、 シーリングの打ち込み

工事データ
○工事名/県ドリームハイツ住宅第3次大規模修繕工事A工区(5~ 14号棟)
○建物概要/ 1973(昭和48)年竣工・SRC造+軽量コンクリート(LC)造・地上8 階~ 14階建て・19棟・1,506戸 ○発注者/県ドリーム ハイツ住宅管理組合
○施工者/㈱カシワバラ・コーポ レーション
○主な工事内容
1.共通仮設/現場事務所、資材倉庫、廃材置場、トイ レ、手洗い場、仮囲い、ゲート等
2.直接仮設/鋼製足場の組み立て、メッシュシート張り
3.高圧洗浄/外壁や床面の経年汚れを高圧洗浄機にて洗浄
4.下地補修/コンクリート・モルタル(塗装・防水面)の不良部の補修
5.シーリング/外壁・サッシ廻り等のシールの新規打ち替え
6.外壁・鉄部塗装/外壁・天井の塗り替え、建物に付随する鉄部面の塗装
7.防水/バルコニー床、階段床、屋上(保護塗装)等
8.金物等改修/バルコニー隔て板不良部交換、ルーフドレイン不良部交換、その他鉄部腐食箇所補修など
9.雑工事/エレベーター扉塗装、各所ステンレス・アルミ・アクリル部・面格子クリーニング、排水ドレイン・樋内部洗浄(1階エルボ~第一枡まで)、屋 上排水通気・外壁妻壁ベントキャップ更新、バルコ ニー物干金物交換
10.その他/設備改修、全戸玄関ドア更新、屋上出入り口ほか各所ドア更新、排風機・避雷針の更新
○工期/ 2018年6月~ 2019年3月

 

施工者:株式会社カシワバラ・コーポレーション
■東京本社
〒108-0075
東京都港区港南一丁目8番27号 日新ビル9階
電話 03-5479-1400
代表者:柏原伸介
設立:1949年(昭和24年)3月
資本金:2億5,010万円
//www.kashiwabara.co.jp