専有・共用部分全交換 給・排水設備改修工事

多摩稲城マンション設備改修工事

共用部分の給水管、汚水・雑排水管、専有部分の給水・給湯・汚水・雑排水管をすべて更新した。
1住戸の工程は約7日間。室内の解体、配管、内装、仕上げ工事と続く。業者が立ち入るため、居住者は在宅が必要となる。この間、施工している日中は断水。夕方から翌朝までは、仮設管によって風呂などは使用ができる。マンションの中心は理事会の諮問機関である環境整備委員会。理事会役員経験者に加えて現役の理事長、副理事長、自治会長など、総勢約15人で構成する。
理事は1年交代だが、この環境整備委員会が継続的な建物管理や住民からの不具合情報、自治会との夏祭り開催など、マンションコミュニティー全般にわたる理事会のサポーターになっている。
管理組合と顧問契約を結び、長期修繕計画の策定、大規模修繕工事や設備改修の設計など、すべての建物維持管理においてコンサルタント役を務める建物保全センターの福市博臣社長は「委員会のメンバーが理事役員出身者で、経験上、理事会の内容をよく理解し、サポートしてくれるから工事もスムーズに進む」「非常にいい組織作りができている」とマンション内のコミュニティーを絶賛している。

床をはつり、給水、給湯管を新設している

旧排水管は下階の天井裏を通っていた

工事中の居住者用仮設トイレ、仮設洗濯機も設置

工事データ

○工事名/多摩稲城マンション設備改修工事 ○建物概要/1974年竣工・3棟・318戸・SRC9 ~ 11階建て ○発注者名/多摩稲城マンション管理組合  ○主な工事内容/共通仮設/足場仮設/揚水管更新/共用給水管更新/共用汚水、雑排水管更新/専有部給水、給湯、汚水・雑排水管更新工事/屋上汚