ダイアパレス横須賀堀ノ内BTS大規模修繕工事
マンション名がby the sea(海のそば)というだけあって、まさに目の前に海がある場所に立地する。このため、建物維持管理での大きな障害物は海からの塩害である。
今回、1回目の大規模修繕工事の前に、実は鉄部工事を単独で3年前に行ったばかりだったが、大規模修繕工事の事前調査の結果、外階段の柱や梁などについて、塗料メーカーの保証範囲として再工事の必要性が判明。前工事会社が再修繕することになった。
このため、それ以外の部分で、階段の段を中心にエポキシ系の錆止め塗料を塗り、塩ビシートで補修を行った。
住戸の玄関部分では、表面のシートが塩害となり、既存のシートをはがして錆を落とし、新たなシートで保護することとした。
設計・監理を担当した㈱建物保全センターの福市博臣氏によると「塩害がきつく、露出の鉄部は可能な限り撤去するようにし(1F駐車場シャッター他)、できないところは直接海風が当たらないように塩ビシートを貼るようにした」。
鉄部といっても、ベランダの手すり、面格子などのアルミ、金具に使われているステンレスも錆ているという。今回アルミはクリーニングし、錆の汚れを落とした。
工事データ
○工事名/ダイアパレス横須賀堀ノ内BTS大規模修繕工事 ○建物概要/ 1998年竣工・1棟・53戸・RC 8階建て ○発注者名/ダイアパレス横須賀堀ノ内BTS管理組合 ○主な工事内容/共通仮設/直接(足場)仮設/下地(躯体)補修/外壁タイル貼替補修/外壁等塗装/鉄部塗装/防水/シーリング/その他/ ○工事期間/ 2009年9月14日~ 2009年12月22日